丹沢大山の麓、三嶽さんとゆかいな野菜たち

獲れたてホクホクじゃがいもは旬の味!
マザーズ藤が丘店から車で40分☆
秦野市の三嶽(みたけ)英明さんを訪ねました。

一輪車で運ぶ三嶽さん
▲三嶽さん。
4代続く農家の長男。
ブルーのつなぎがトレードマークです。
丹沢大山の麓、秦野市内に20箇所の畑と平塚に田んぼがあり、
年間160種程の野菜を露地で育てています。

 

畑

この日は“北海道に希望の光を”と名付けられた
じゃがいも「キタアカリ」の収穫☆
じゃがいも畝

種芋は北海道から取り寄せて、3月に植えました。
葉っぱが枯れ始めたら収穫のサインです!
きたあかりの花
▲じゃがいもの花。
ナス科だからか、ナスの花に似ています。
「この花には実がつくの?」という素朴な疑問が沸きますが、
答えが畑に落っこちていました!正解は後ほど♪

 

苗を取り除く
▲まず今日収穫する分の、地上部(木の部分)を抜きます。
土がサラサラなので、スポスポ引き抜ける!
一緒に芋も付いてきたりしますが、
だいたいは土の中に残されるので、手際良く。

 

マルチをはがす
▲マルチ(ビニールフィルム)を端からざーーーっと取り外します。
ちなみに、この使い終わったマルチは里芋を作る時にまた使います。

 

いつもは半日〜1日乾かす
▲手で掘ります。簡単に土の中から芋がコロコロ。
ひとつの苗から大2個・中2個・小4個くらい。

 

じゃがいもは手で掘る
▲「機械で掘ったり、道具を使うと芋が傷ついちゃうから、
手で掘るのが一番良いよね。」と三嶽さん。

 

それぞれ顔がある

野菜が穫れたてで鮮度が良いのが美味しいって言うように、
「じゃがいもにも堀りたてが美味しいってあるの?」と聞くと、
「堀りたて、そうねえ、
収穫に適した時期の芋を掘っているわけだから美味しいし、
その方が皮が柔らかいから丸ごと食べられるし、
皮のそばこそ栄養があって美味しいから食べてほしいよね」

 

掘り残しが無いか
▲ひと畝掘り終わったら、足で土の上をならします。
取り損ねたじゃがいもが無いか、足の裏で感じながら。

 

「全身を使ってね(感じるんですよ)」
足袋のように足先が分かれている長靴が大活躍。
普通の靴で入ったら、土がフカフカで埋もれてしまいそう!
このじゃがいもの畑は収穫後コリンキーの畑になります。

 

土の上のきたあかり
▲キタアカリ。
堀ったばかりの芋は時々ピンク色をしています。

 

トレーの上のきたあかり
▲「芋もひとつひとつ表情が違うんだよねえ。」
しばし芋を手に取りながら、三嶽さんは言います。
大きくなりすぎて割れてしまったり、小さいコロコロしたものも。
調理法を工夫すれば、どんな形の芋だって美味しく食べられます。

 

「(植えてから)3ヶ月と短い間の付き合いだけど、
今日までに様々な想いが詰まっていてね、お客さんの手に渡るときはもうー…」
「嫁に出すような?」と聞くと、
「そうそうそう!!おいしく食べてもらってねー、
食べてもらって、その人の体の一部、血や骨になってねーって思うよ」
きたあかりと苗01

今日の収穫作業は、手で掘り返して・足で土を整えて…と、
道具を全く使わずして終わりました。
「そういった畑仕事はどこで学んだのですか?」と聞くと、
「教えてくれたっていうのは無いけど、
いつも父親がやっているのを見て盗んだんだよ」との事。

 

野菜作りの信念について、
農業と百姓の違いを表現するのと同様に、
【野菜を栽培しているのではない】ということを挙げています。

「個性のある野菜を栽培しているのではなく、
自然の法則で、野菜自らが育つ環境づくりを手助けしています。
それぞれの個性を見極められるのが百姓。
皆同じの金太郎飴を作るより、個性ある集団に愛情を注ぐ事に精進しています。」

あくまでも【野菜が育つための手助け】。
作物に対していつも謙虚な姿勢、それでいて、
自分の子供の成長を見るかのような愛が溢れています。

「生きていくためには食が常に大切です。
その中で特に野菜はなくてはならない存在です。
生きた細胞を生きたうちに我々の体に取り入れ、
生命力を確保、維持することが必要ではないのでしょうか。
生命の大切さをいただいているわけですから。
野菜に感謝ですね。」

野菜が生命力に溢れ、一番おいしい時期が『旬』。
その期間は10日だと三嶽さんは考えています。
だからこそ、旬を見極めて収穫し、すぐに食卓に届けたい。
地産地消に取り組むマザーズも、同じ思いです。

自らを農家ではなく“百姓”と呼ぶ三嶽さん。
百姓といえば、百の技を持つことかなあと思い浮かべますが、
「百姓とは百の行動」
というのも、三嶽さんは実は、調理師・栄養士・野菜ソムリエ。
地元のデイサービスでカフェ経営、体験農場の企画、漬物工場の運営などなど、
自分の作った野菜を通して、地域を繋ぐ様々な顔を持っています。
農業という仕事の繰り返しではなく、“百姓=百の行動”を実践することで、
農を継承し広めていきたいというものです。

今日の収穫

キタアカリは収穫したその日のうちにマザーズで販売開始☆
翌々日には完売しましたので、旬の内にお届けできたかな♪?

 

獲れたてのじゃがいもはホクホクなだけじゃないしっとり感も!
皮が薄いので、丸ごと蒸して、熱々の内に頬張る!!
あっさりとしていて、甘すぎず、くどくなく、
もくもくと、食べ続けられるような。
塩を少々すれば甘味が引き出され、
バターを乗せればバターのコクが生きる。
プレーンで、シンプルで、何にでも合う、そんなじゃがいもでした。
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自らとこの畑のことを語る時、
「三嶽とゆかいな野菜たち」というキャッチフレーズが飛び出て来ました。
まさに、そんな感じ。
ひとつの圃場の中に、様々な種類の野菜達がそれぞれに育っていて、眺めていて飽きません。

今も夏野菜が着々と成長中☆
トマト、なす、きゅうり、ピーマン、万願寺とうがらし、とうもろこし、枝豆などなど…。
旬の美味しい獲れたて野菜がお店に届きますので、
どうぞお楽しみに〜!
きゅうりなすトマト


▼取材中に三嶽さんが拾ってくれたのは、じゃがいもの実。
ナスの花のような花が咲いて、トマトのような実がなります。
トマトみたいなポテトの実なので「ポマト」と呼ぶそうです。
食べられませんー!
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